「うさぎ1羽だけじゃ寂しいだろうから。」
「うさぎ同士が仲良くしているところが見たい。」
「うさぎ2羽がくっついていたらかわいいだろうな。」
そのような理由で、うさぎの多頭飼いを考えてはいませんか?
もしもそうならば、考え直した方が良いでしょう。
「寂しそう」や「2羽並んでいたらかわいい」は、人間の身勝手な考えです。
うさぎは1羽だけでも、家族の愛情をめいっぱい受けて幸せに暮らすことができます。
また、必ずしも2羽が仲良くなるとは限りません。
うさぎの喧嘩は非常に激しく、流血や大けがも珍しくないほど危険です。
…と、そんなことを偉そうに忠告している私ですが、
実は私も「先住うさぎが寂しくないように」という理由で、2羽目をお迎えしてしまったダメ飼い主の一人です。

2羽が仲良く遊んでくれたら楽しいだろうな~と思っていたんです。
…ところが、2羽は仲良くなるどころか、顔を合わせると殺し合いの喧嘩になってしまうほど相性が最悪…。
うさぎは縄張り意識がとても強い動物。
赤ちゃんの時にお迎えしたとしても、慎重に2羽を会わせたとしても、相性が悪いと喧嘩になってしまう危険性の方が大きいのです。

うさぎの多頭飼いは、想像している以上に大変!

強い覚悟と忍耐が必要なんだよ。
もしも私のように、「寂しいだろうから」という理由でうさぎの多頭飼いを考えているのであれば、絶対にオススメしません。
- うさぎの多頭飼いを考えている
- うさぎの多頭飼いのリスクが知りたい
- うさぎ同士の喧嘩がどんなものか知らない
本記事では、実際に2羽のうさぎと一緒に暮らす私が、「うさぎの多頭飼い」をオススメしない理由をまとめました。
うさぎの多頭飼いをオススメしない4つの理由
うさぎ2羽と暮らす私が、うさぎの多頭飼いをオススメしない理由を解説します。
- 相性が悪い場合の激しい喧嘩
- 感染症の危険性がある
- 広い飼育環境が必要になる
- 飼育費用は2倍かかる
うさぎの多頭飼いがダメな理由①|相性が悪い場合の激しい喧嘩
うさぎは縄張り意識が強い動物です。
特にオス同士は、自分の縄張りに他の個体が入ることを嫌い、激しく攻撃します。
たとえ血を分けた兄弟であっても、殺し合いの喧嘩に発展することも珍しい話ではありません。

うさぎ同士の喧嘩は本当に激しいんです!
うさぎの喧嘩の参考動画↓
我が家の場合、今から5年ほど前に「仲良くなったら良いな」という想いからウサギの多頭飼いを考え始め、2羽目のうさぎを迎えることにしました。
最初はお互いのニオイだけをかがせるところから、徐々に顔を合わせる時間を長くしていき、いざ同じサークルに入れてみたところ…

それはそれは激しい喧嘩が始まってしまったのです。
鋭い前歯で噛み合いになり、すぐに飼い主が止めに入りましたが、2羽とも怪我をしてしまいました。
うさぎ同士の喧嘩は、場合によってはどちらかが死んでしまうこともあるほど激しいものです。

小さい体だからって、舐めたらいけないよ。


何度か挑戦してみましたが、うさぎたちが仲良くなってほしいという想いは諦めることにしました。
ちなみに…
うさぎの性別によっては、相性が良い場合もあります。
うさぎの性別による相性の違い
オス同士 | うさぎのオスは縄張り意識が非常に強いため、相性は悪くなる可能性が高い。 |
オスとメス | オス同士に比べると、上手くいくケースが多い。 うさぎは繁殖力が非常に強いため、繁殖を希望しないのであれば避妊・去勢手術が必須。 |
メス同士 | 飼育本などでも、うさぎの多頭飼いはメス同士がオススメされています。 比較的相性が良いケースが多いですが、個体によってはケンカをしてしまい別々での飼育が必要になることもあります。 |
※スマホの場合は横スクロール
一般的には上記のように言われていますが、うさぎの性格は個体によってさまざまです。
上手くいかないことも想定しておかないといけませんね。
うさぎの相性が良い場合の参考動画↓
我が家もこんな風に仲良くなるのを夢見ていたのですが…。
うさぎ同士の相性は、飼ってみないと分からないですね。
こればっかりは仕方ない…。
我が家の場合は、比較的多頭飼いが上手くいきやすいメスを飼う予定でした。
ペットショップでメスのうさぎを2羽お迎えして、育てていたのですが…

さらに相性も最悪だったのです…。
※うさぎは生後2~3ヶ月までは性別が判別しにくいため、ペットショップでも間違えて販売されていることがよくあります。
※多頭飼いを希望する際は、性別にも要注意です!
うさぎの多頭飼いがダメな理由②|感染症の危険性がある
うさぎに関わらず、ペットの多頭飼いは感染症に十分注意する必要があります。
たとえ、うさぎ同士が喧嘩をしてしまうからとケージを別々に分けていても、感染症の種類によっては同じ部屋にいることで感染する可能性もあります。
もしも、どちらか一方のうさぎが感染性の病気になってしまった場合は、部屋を分けて隔離して二次感染に十分注意しましょう。

うさぎの多頭飼いには、部屋を別々にできるだけの広い家が必要なんだよ。
我が家の場合、2羽目の“きなこ”が「トレポネーマ」という感染症にかかってしまい、2ヶ月間の隔離生活を送ることになりました。


うさぎの多頭飼いがダメな理由③|広い飼育環境が必要になる
うさぎはたとえ相性が良くても、1羽につき1ゲージを用意して別々の小屋で飼育しないといけません。
そのため、ゲージを2つ以上置くことができる広いスペースを用意します。
また、1日に数時間はゲージから出して運動(うさんぽ)させてあげないといけないため、さらに広いスペースの確保が必要です。
(※うさんぽ:「うさぎをさんぽ」させること。)

うさぎ同士が喧嘩をしてしまうので、顔を合わせないように布でパーテーションを作って遊ばせています。
相性が悪いと、とっても気を遣うんです…。
部屋でうさぎを放し飼いにしている方もいらっしゃいますが、うさぎの異食を防ぐためにもサークルを用意して遊ぶスペースは区切ってあげた方が安全です。


うさぎの多頭飼いがダメな理由④|飼育費用は2倍かかる
うさぎを2羽飼うということは、もちろん飼育にかかる費用も2倍かかることになります。
怪我や病気になった場合には、さらに治療費がかかってきます。
以前、うさんぽ中に目を離した隙に、ケージ越しで2羽が喧嘩をしていて鼻を怪我してしまったことがあります。
お互いに流血していて、激しい喧嘩でした…。
すぐに動物病院へ連れていき、事なきを得ましたが、治療費はもちろん2羽分しっかりお支払いしましたよ。

ペットの医療費ってホント高いよね…。
我が家の場合、うさぎ2羽にかかる食費はこちら↓の「バニーセレクション3.5㎏」が1ヶ月でなくなります。
トイレは1ヶ月でおよそ1,000円くらい。

我が家のうさぎたちは2羽とも去勢手術をしているので、それぞれ約2万円ずつかかっています。
これに加えて、怪我や病気になった際には治療費がかなりかかります。

どうしても「うさぎの多頭飼い」を希望する時の注意点
うさぎの多頭飼いをおすすめしない理由について述べましたが、「それでもどうしても2羽目をお迎えしたい!」という方は以下のことに注意しましょう。
- うさぎ1羽につき1ゲージを用意し、別々の小屋で多頭飼いする
- うさぎ同士が仲良くならない・喧嘩になる危険性をしっかりと覚悟しておく
- たとえウサギ同士相性が悪くても、どちらも大切な家族の一員だということを忘れない!
うさぎ1羽につき1ゲージを用意し、別々の小屋で多頭飼いする
うさぎ同士の相性の良し悪しに関わらず、必ず1羽につき1ゲージを用意して別々の小屋で飼育しましょう。
最初は仲が良くても、だんだんと上下関係ができて激しい喧嘩に発展する危険性もあります。
また、どちらか一方が感染症にかかってしまった場合でも、飼育環境を別にしていることで二次感染を防ぐことができるからです。

まつごろう王国では、うさぎがケージ越しに喧嘩をしないように、ケージとケージの間に板を挟んでお互いが見えないようにしています。

最初はお互いのニオイや音だけでも威嚇してたの。だいぶ進歩した方だよね。

うさぎ同士が仲良くならない・喧嘩になる危険性をしっかりと覚悟しておく
十分に環境を整えて、2羽目をお迎えしたとしても相性が悪い可能性は大いにあります。
「仲良くならなくても仕方ない」くらいの心づもりでお迎えするようにしましょう。
ペットの多頭飼いは、必ずしも仲良くなるとは限らないものです。
たとえウサギ同士の相性が悪くても、どちらも大切な家族の一員だということを忘れない!
とても当たり前のことですが、
もしも2羽の相性が悪くても、どちらも大切な家族の一員なのです。
最期のお別れの時まで責任を持って、2羽を同じくらいたっぷり愛してあげる覚悟が必要ですよ!

まとめ|どうしても「うさぎの多頭飼い」をしたいなら強い覚悟と責任を!
本記事では「うさぎの多頭飼いをオススメしない理由」について、我が家の経験も踏まえてお伝えしましたが、
私はうさぎの多頭飼いを始めてから後悔したことは、一度もありません。
お世話にかかる費用も時間も2倍、心配事や大変さも2倍ですが、幸せや可愛さ・癒し力は無限大です!
毎日かわいく元気でいてくれる我が家のうさぎたちに感謝でいっぱいです。
これから「うさぎの多頭飼い」に挑戦する方は、覚悟と責任を持って楽しい多頭飼いライフを送ってくださいね。
関連
【犬とウサギを一緒に飼う】我が家の経験談~注意点と仲良くさせる方法
わたしは今までに我が家のウサギたちに様々なものを貢いできました。
その中でも特に気に入ってもらえた!便利だった!買って良かった!うさぎグッズを厳選してご紹介しています。


最後までお読み頂き、ありがとうございました!!