愛犬が足を浮かせるときは要注意!犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の対策方法

まつごろう王国で、犬を飼い始めて半年ほど経った頃、愛犬が突然、右の後ろ足を浮かせる・足を浮かせたまま歩くなどするようになりました。

1〜2分で何事もなかったかのように通常通りの歩き方に戻るのですが、数日後、再び右後ろ足を浮かせて歩き、また1〜2分で元に戻りました。

同じようなことが何度か起きるようになり、次第に間隔も数日から1~2日置き→毎日と短くなっていったのです。

http://www.matsugorookoku.net/wp-content/uploads/2019/05/img_9532.jpgまつごろう王国の飼育係

これは何かおかしいぞ!?と、動物病院へ連れていきました。

動物病院にて、外傷性の「膝蓋骨脱臼(パテラ)」であることが判明。

外傷性の膝蓋骨脱臼の原因は、飼い主の無知・過失によるものがほとんど。

当時担当してもらっていた獣医師に怒られてしまいました。

大切な家族である愛犬に、痛い想いをさせてしまったと、とても反省しています。

当時の失敗経験を踏まえて、本記事では「愛犬が足を浮かせるときは要注意!犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の対策方法」をご紹介します。

この記事はこんな人向け!
  • 最近愛犬が足を浮かせるようになった
  • 愛犬が歩き辛そうな時がある
  • 犬が膝蓋骨脱臼と診断された!どうしたら良いの?
歩いている犬
対策をしっかりしておけば、外傷性の膝蓋骨脱臼(パテラ)は予防できます!

愛犬が足を浮かせるときは要注意!膝蓋骨脱臼(パテラ)とは?

まずは、犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)について知識を深めていきましょう。

犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)とは

その名の通り、犬の膝蓋骨(膝のお皿)が脱臼してしまうこと(関節がズレてしまうこと)。

「パテラ」とも呼ばれます。

犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の症状

犬が膝蓋骨脱臼を発症すると、足を浮かせる・足を浮かせて歩く・歩き辛そうにするなどの症状が見られます。

症状が軽いうちは、歩いているうちに自然に治る(関節がハマる)場合も多く、気付くのが遅れてしまうこともしばしば…。

膝蓋骨脱臼は症状によって、以下の4つのグレードに分けられます。(※スマホの場合は横スクロール)

犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の症状別グレード

グレード症状
グレードⅠ普段は無症状だが、ときどき症状が出る。日常生活にあまり支障がない。
グレードⅡときどき足を浮かせて歩いているが、曲げ伸ばしをすると簡単に整復される。日常生活に大きな支障がない。
グレードⅢ常に脱臼している状態だが、整復することが可能。足を引きずる、しゃがんだ姿勢で歩くなどの症状が出る。
グレードⅣ常に脱臼していて整復することができない。骨が変形し、膝を曲げた状態で歩いたり、全く歩けない状態になることもある。

症状が悪化してしまうと、手術が必要になる場合も…。

http://www.matsugorookoku.net/wp-content/uploads/2019/05/img_7077.jpgあん子

「犬が足を浮かせる」・「立ち方がおかしい」・「歩き辛そう」と感じたらすぐに動物病院で診てもらおう!

犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の原因

犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)は、「先天性」と「外傷性」に分けられます。

先天性の膝蓋骨脱臼は、生まれつき膝関節まわりの組織に異常があり、子犬の頃からや成長とともに症状が現れるもののこと。

外傷性の膝蓋骨脱臼は、膝関節に過度に負担がかかることによって起きるもののことを言います。

例えば、怪我や高い所からの飛び降り、転倒などが外傷性の膝蓋骨脱臼につながるのです。

また、日常的に滑りやすいフローリングで生活している室内犬は、日々膝に少しずつ負担が蓄積していき、徐々に脱臼の症状が現れてしまいます。

http://www.matsugorookoku.net/wp-content/uploads/2019/05/img_9532.jpgまつごろう王国の飼育係

我が家の愛犬の場合も、フローリングの床での生活が原因だったのです…。

犬の外傷性の膝蓋骨脱臼の原因は、飼い主の無知や過失によるものがほとんど。

完全に勉強不足でした…。

膝蓋骨脱臼は一度起きるとクセになり、何度も繰り返してしまうと言われています。

対策をせずにいると、最悪の場合、歩けない状態にまで悪化してしまう危険性が…。

http://www.matsugorookoku.net/wp-content/uploads/2019/05/img_7077.jpgあん子

外傷性のパテラは、環境を整えてあげることで、改善できるからすぐに行動しましょう!

あくびをする犬

愛犬が足を浮かせるときは要注意!膝蓋骨脱臼(パテラ)の治療法

犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)に対する治療は、「徒手整復」と「環境の改善」が主になります。

(※先天性の脱臼や症状が重い場合は、投薬や手術が必要な場合もあります。)

犬の外傷性膝蓋骨脱臼の主な治療①徒手整復

徒手整復とは、脱臼している部分の関節を動かして(マッサージ)直接脱臼を治す方法のこと。

※知識の無い人が適当に徒手整復をしようとしても、かえって悪化させてしまう危険性があるので要注意!必ず獣医師に相談しましょう。

http://www.matsugorookoku.net/wp-content/uploads/2019/05/img_9532.jpgまつごろう王国の飼育係

愛犬の場合も、担当の獣医師が膝関節を曲げたり伸ばしたりして上手に関節をハメてくれました。

ただし、この徒手整復はあくまでも応急処置のようなもの。

一時的に膝蓋骨脱臼を治したところで、原因である「環境」を整えてあげないことには何も改善しません。

原因を取り除かないと、脱臼を繰り返してしまうのです。

犬の外傷性膝蓋骨脱臼の主な治療②環境の改善

膝蓋骨脱臼を治す・予防するには、犬の足にできるだけ負担がかからないような生活環境にしてあげることが一番重要です。

段差や階段を歩かせない・固くて滑りやすい床に敷物を敷いて滑りにくくする・ダイエットをするなどで、膝への負担を軽減してあげましょう。

我が家の愛犬の場合は、家のフローリング床にタイルマットを敷き詰めただけで、脱臼が起こらなくなりました。

トイプードル

愛犬が足を浮かせるときは要注意!膝蓋骨脱臼(パテラ)の対策方法|環境改善

我が家の愛犬が膝蓋骨脱臼になってから、部屋の床に絨毯を敷いたり、段差を避けたりと工夫をして過ごしてきました。

ですが、失敗してしまったことも…。

わたしの失敗経験をもとに、愛犬のために室内の敷物を選ぶ際の注意点をまとめておきます。

犬の膝蓋骨脱臼を対策・敷物選びの注意点
  • 絨毯やマットなどを敷くときは、敷物自体が滑らないようにする
  • 爪がひっかかりやすいものを選ばない
  • 粗相してしまうことも考えて、丸洗いできるものがGOOD!
  • 高めの段差には、ペットステップを活用

絨毯やマットなどを敷くときは、敷物自体が滑らないようにする

愛犬が滑らないようにせっかく絨毯やマットを敷いても、敷物自体が滑ってしまっては論外です。

敷物の下に滑り止めを敷くなどの工夫をしましょう。

あとでご紹介する床に貼りつけられる吸着マットがおすすめです。

爪がひっかかりやすいものを選ばない

毛足が長くて、爪がひっかかりやすい敷物は危険です。

骨折の危険性もあるため選ばないようにしましょう。

粗相してしまうことも考えて、丸洗いできるものがGOOD!

粗相してしまう可能性がある子には、カンタンに洗濯機で丸洗いできる敷物が良いですね。

高めの段差には、ペットステップを活用

我が家では、愛犬の膝に負担がかからないようにペットステップを活用しています。

ベッドやソファなどの高い段差の昇り降りは膝や腰への負担が大きいため、特に注意してあげると良いですね。

ペットプロ ペットステップ シニア期・介護期向け用 3段タイプ(1台)【ペットプロ(PetPro)】
小型犬のための犬用階段
ステップをドヤ顔で昇り降りするトイプードル

愛犬が足を浮かせるときは要注意!膝蓋骨脱臼の対策に便利なグッズ

我が家の愛犬が膝蓋骨脱臼になった時に買って便利だったものをご紹介します。

吸着タイルマット

フローリングの床に直接貼れる吸着タイルマットです。

床にしっかりと密着してくれるので、犬が走り回ってもズレることはまずありません。

犬が粗相をして汚れてしまっても、汚れた部分だけを剥がして洗えるのでとっても便利ですよ。

犬用階段(ペットステップ)

ソファやベッドなど高い段差の昇り降りに便利な犬用の階段です。

ペットプロ ペットステップ シニア期・介護期向け用 3段タイプ(1台)【ペットプロ(PetPro)】
横に並ぶ犬と猫

愛犬が足を浮かせるときは要注意!犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の対策方法|まとめ

本記事では、犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の対策方法をご紹介しました。

飼い犬が足を浮かせる・足を浮かせて歩く・歩き方がおかしいと感じたら、すぐに動物病院に相談するようにしてください。

もしも犬の外傷性の膝蓋骨脱臼だった場合は、飼い主の無知や過失によるものがほとんどです。

滑りやすいフローリング床にマットを敷く・高い段差にステップやスロープを設置するなどの工夫をするだけで、防ぐことができますよ。

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最後までお読み頂き、ありがとうございました!!

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