- 猫のサナダムシ「瓜実条虫」の症状はどんなもの?
- 猫の瓜実条虫の原因は?
- 猫の瓜実条虫の駆虫薬はどんなもの?
まつごろう王国の猫は、保護猫です。
生後3か月頃に保護したのですが、保護して1週間が経った頃から子猫のお尻からゴマのような白いニョロニョロと動くものを発見しました。

衝撃の光景だった…。
動物病院で診てもらうと、それは「瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)」という寄生虫(サナダムシ)であることが判明。
1カ月にもおよぶ瓜実条虫との激闘の日々を経験しました。
本記事では、【猫の瓜実条虫】の原因・症状・駆虫薬などについて詳しく経験談をご紹介します。
猫の瓜実条虫の原因・症状・駆虫方法
「猫のお尻から白ごまのような白い虫が出ている!」
「猫の周辺にゴマのような粒がたくさん落ちている…」
そんなことが起きていたら、それは飼い猫が「瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)」という寄生虫に感染している可能性があります。
猫のサナダムシ【瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)】とは?
瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)とは、猫や犬の腸内にサナダムシの一種。
条虫は、たくさんの体節(片節)からなる寄生虫でサナダムシのことをいいます。条虫症は、条虫が小腸に寄生することで下痢や嘔吐などの症状をもたらす病気です。
猫の条虫症
「片節」というゴマのような白い節が何個も連なっており、節を一つずつ離断して猫の便と共に排出されます。
そのため、飼い猫が瓜実条虫に感染したら、猫の便や肛門付近にゴマのような白いものがたくさん見られます。

猫のお尻から直接にゅる~と出てきて伸び縮みしながらウゴウゴ動いていることもありましたよ…。

参考動画↓
※瓜実条虫の動画です。幼虫などが苦手な人は見ない方が良いかも…。グロ注意!

瓜実条虫の原因・感染経路
猫の瓜実条虫の原因・感染経路は、以下の通り。
- 瓜実条虫に感染した猫や犬の便と一緒に片節(虫卵を含む)が排泄される
- 虫卵を含む片節をノミが食べる
- ノミの体内で瓜実条虫が成長する
- 瓜実条虫を持ったノミを飼い猫が食べて感染

猫を外で飼っている場合や保護猫の場合は、特に要注意です!
ちなみに、ノミを誤って食べてしまうと人間も瓜実条虫に感染します。
ほとんどの場合が無症状ですが、幼児や乳幼児は下痢や片節の排泄が見られることも…。
瓜実条虫の症状
猫が瓜実条虫に寄生されると、ほとんどが無症状。
ですが、場合によっては痒み・下痢・体重減少などを起こすこともあります。
ほとんどが無症状で経過しますが、腸管内で切り離された虫体の一部(片節)が肛門から排泄されるときに動物は痒みを訴え、さかんに肛門周囲を気にします。また糞便の表面で片節が伸縮運動するため、それを見つけた飼い主は不快感を覚えます。多数の瓜実条虫に寄生を受けたときに、激しい下痢や体重減少を起こすことがあります。
瓜実条虫症

飼い猫に症状が現れないのは良かったのですが、飼い主の不快感は半端なかったですよ…。
瓜実条虫の治療法
飼い猫が瓜実条虫に寄生されてしまったら、条虫駆虫薬を投与し「虫下し」をします。
また、虫下しと同時に、感染源であるノミの駆除剤も投与することが大切です。

飼い猫が瓜実条虫にかかったら?|猫の瓜実条虫の経験談
瓜実条虫に感染してしまったら、どうしたら良いのでしょうか?
実際に瓜実条虫を経験した我が家の経験談をご紹介します。
子猫の保護と瓜実条虫との遭遇
まつごろう王国のサビ猫「わらび」。

生後3か月頃に保護されました。
保護した当初は、ガリガリにやせ細り、体中ノミだらけでした。
すぐに動物病院で診てもらい、ノミの駆除をしてもらったのですが、保護して1週間後頃に、わらびの周囲にゴマのような粒が大量に落ちていることに気づきました。

猫用トイレや猫ケージの中に大量にゴマが落ちていたんです…。
「まさか…」と思い、わらびのお尻を見てみると、ちょうどお尻の穴から白い小さな糸みたいなものがニョロリと出てきているところでした。
出てきた白いブツは伸び縮みしながら、かわいいわらびちゃんのお尻の周りをウゴウゴ動き回るのです。

見つけた時は声にならない声が出ました。
動かなくなった白いブツをティッシュに取り、しばらく観察していると、乾いてゴマのような色と形に変化し、「落ちていた大量のゴマはコイツだ!」と判明。
わらびが排出した直後の便を見ると、白いブツが付いていたのも確認し、便を持って動物病院へ走りました。

飼い猫が瓜実条虫にかかったら?動物病院での処置
動物病院で便を検査してもらい、「瓜実条虫」であると判明。
再度ノミの駆虫剤の投与と寄生虫の駆虫剤の投与をしてもらいました。
駆虫剤はどちらも猫の背中に垂らすタイプの薬です。
猫の体から完全に条虫が排出されるまでには2週間から1カ月はかかると言われ絶句…。

このときから、飼育係と瓜実条虫との長い闘いの日々が始まったのです…。
飼育係と瓜実条虫との激闘の日々
幸い、わらびは瓜実条虫に寄生されても、お尻から白いニョロニョロを大量に排出する以外は無症状でした。

お尻が痒くなったり、下痢になったりすることもなかったよ。
駆虫剤を投与してもらった後は、猫の体内から瓜実条虫が全て出るのを待つしかありません。
その間、わらびのお尻からは白いニョロニョロが常に出続けることになります。
朝も昼も夜も…ずーっと…。
お尻から出た条虫は、すぐに乾いてゴマのような茶色い粒になるので、わらびちゃんが居た場所には大量のゴマが散らばっていました。

当時わたしがやった対処法は以下の通りです。
- 猫をケージに入れて隔離する(条虫がいなくなるまでの辛抱…)
- ケージから出すときは猫のお尻をこまめに拭く
- ケージやトイレ、猫が行動した場所はこまめに掃除&除菌
- 先住の犬やウサギたちも念のため動物病院で診てもらい、猫とは隔離する
- 猫の便はすぐに処理し、処理後は石鹸で念入りに手を洗う
- 乳幼児(人間)は、感染防止のために近づけさせない
瓜実条虫との激闘の日々は、約1カ月…。
できるだけ猫のストレスにならないように、ケージから出してお尻を拭きながら遊ぶように気を付けました。

ちょっと気を抜くとすぐにゴマが散らばるので、本当に大変でしたよ。
今でも、わらびちゃんのお尻を除いては、あの頃のゴマを思い出すことがあります…。



猫のサナダムシ【瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)】の原因・症状・駆虫薬|まとめ
本記事では、猫の瓜実条虫の原因・症状・駆虫・経験談についてご紹介しました。
猫のお尻から白く動くものや、猫の周辺にゴマのような粒を大量に見つけたら、それは「瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)」かもしれません。
瓜実条虫はノミを媒介にして猫に寄生します。
異変に気づいたら、早めに動物病院でノミと条虫の駆虫をしてもらいましょうね。
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